巨人・岡本和のCS出場に再び暗雲 原監督「100%に近い状態じゃないと…」

別メニューで外野で走り込む岡本和真(東スポWeb)

決戦を前に、再び暗雲が立ち込めた。巨人の主砲・岡本和真内野手(25)が10日から行われるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦・ヤクルト戦(神宮)を欠場する可能性が高くなった。

9日に神宮球場で行われた前日練習には参加したものの、アップの段階から別メニュー調整となり、軽めのジョギングなどをして体を動かした岡本和。その後はトス打撃こそ行ったが、フリー打撃はせずに打撃練習を終えると、続いては三塁のノックを受けて汗を流した。それでも患部を気遣ってか、送球はしなかった。帰り際にはブルペンで田中が行っていた投球練習に交じり、打席に立って生きた球を確認。10球ほど見送ると、この日の練習を終えた。

ファーストステージに続き、ファイナルステージでも欠場は濃厚か。原辰徳監督(63)は「悪くはなってないので」としながらも「やっぱり、練習ではもうほぼ100%に近い状態じゃないとね。ゲームっていうのはさらにその上に行くわけだから」と、試合出場のハードルとして練習のフルメニュー消化を明言。現状では登録が見送られる可能性が高くなった。

「迷惑をかけていることは重々、本人も出たいだろうし、(ファーストステージの)甲子園の時も裏からずっと、スコアラーの人たちとずっとテレビで見てたらしいんだけど。なかなかこういう機会ってないと思うしね。エネルギーに変えてくれるかっていうのが、大事かもしれないですね」と指揮官。

本人にとっても、歯がゆい日々となっているようだが胸の内に抱える葛藤をばねにして、最短での復帰が望まれる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社