名称「事故」から「不祥事」防止会議へ わいせつなど多発で神奈川県教委

神奈川県庁

 校内での教職員によるわいせつ事案など不祥事の未然防止を図るため、神奈川県教育委員会は9日、これまでの「事故防止会議」を「不祥事防止会議」に名称をあらためることを決めた。

 会議は県立の各高校や特別支援学校、中等教育学校に置かれ、教職員を対象に研修などを実施する。扱う行為の対象範囲は法令違反や職務上の義務違反などで変わらないが、会議の招集者や構成員を明確化。未然防止に加え、早期発見や再発防止の取り組みを強化するという。

 教職員によるわいせつ事案などの不祥事の多発を受け、県教委が立ち上げた有識者会議の提言の趣旨を踏まえた対応。会議は1999年度から設置されてきたが、事故では「不可抗力的な印象を受ける恐れがある」といった指摘もあった。

 同日の定例会で、会議の設置を定めた管理運営に関する規則等の一部改正を決定した。12月1日から施行する。

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