日産、世界販売60万台引き下げ 最終利益は3倍予想

オンライン会見で決算について説明するアシュワニ・グプタCOO(日産提供)

 日産自動車(横浜市西区)は9日、2022年3月期の世界販売台数が前回7月予想から60万台減る見通しだと発表した。供給網の混乱による生産制約などが響く。ただ、固定費の削減や米国市場での値引き販売の抑制などが奏功し、通期の最終利益は従来予想の3倍に上振れする。

 日産は同日、通期業績予想の修正を発表。売上高を9兆7500億円から8兆8千億円に引き下げ、営業利益を1500億円から1800億円に、最終利益を600億円から1800億円に引き上げた。通期での黒字確保は、3期ぶりとなる。

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