ソフトバンク・千賀 最短ルートでのメジャー挑戦「それは無理だと思います」

ソフトバンク・千賀(東スポWeb)

ソフトバンクのエース・千賀滉大投手(28)が9日、宮崎秋季キャンプ(生目の杜運動公園)に合流した。藤本監督から「免除」を通達されていたが、第2クール初日から参加。今季最終登板となった先月25日のロッテ戦から2週間、エースは意欲的だった。

「免除という形で言われたんですけど、こっちでやりたいことがあった。2週間しっかりとフルに休んでから来年に向けて一歩ずつスタートを切るために来ました。みんなはキャンプが終わってからオフという形だと思うけど、僕はここからが来年のスタート」と説明。短いオフの終了を宣言し、早くも来季に向けて動き始めた。

今季は故障の影響などで前半戦ほぼ稼働していない中で6年連続2桁勝利をマーク。後半戦から本来の輝きを取り戻したが「まだまだ投げる中でロスがある」と振り返った。その課題に向き合うための環境が宮崎にあった。

「細かいことを知っているトレーナーさんもこっちに来ている。自分一人ではできていると思っていることもできていなかったりすることが結構ある。自分だけじゃなく、という形にしたかった」

これまでも共通理解のあるスタッフや同僚との対話で、難解な投球理論や最先端のトレーニングをものしてきた右腕らしい行動だった。

先月19日に国内フリーエージェント(FA)権を取得。球団との交渉については「本当にこれからという感じ」と言及を避けた。

千賀は2017年オフから例年、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を強く希望。ただ、球団は一貫して容認しない方針を伝えてきた。この日も「それは無理だと思います」と苦笑い。千賀はケガなどによる長期離脱がなければ、来季中に海外FA権を取得できる。

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