百人一首の天井画調査、修復へ 本堂建て替えで取り外し 小山の妙建寺

天井絵を搬出する作業員ら

 【小山】宮本町1丁目、日蓮宗の法頂山妙建寺で5日、約300年前に建てられた本堂の建て替え作業に伴い、天井画「百人一首格天井絵(ごうてんじょうえ)」の取り外し作業が行われた。天井画は市選定の「おやま百景」の一つであり、寺院では珍しいという百人一首が題材の貴重な作品だ。作者などは不明で、専門家が調査や修復を行った後、新たな本堂に復元保存する。

 妙建寺は1334年開山。約131平方メートルの本堂は1717~32年に再建された。一度も火災に遭っておらず、建立当初のたたずまいを残す。しかし、2011年の東日本大震災の影響で建物が傾きだしたため、建て替えることになった。新本堂は23年完成予定。

天井画を取り外す作業員ら
天井絵の取り外し作業を開始した妙建寺の本堂

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