巨人CS“下克上”への鍵は3人のベテラン セ頂上決戦、神宮に強い丸のバットに注目

巨人・丸佳浩【写真:荒川祐史】

今季の対戦成績は11勝11敗3分けのタイ

■ヤクルト ー 巨人(CSファイナル・10日・神宮)

セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが10日、開幕する。セ・リーグ3位ながら、ファーストステージで2位の阪神に2連勝して勝ち上がった巨人は、王者のヤクルトに挑む。両チームの今季の対戦成績は11勝11敗3分けと互角。“下克上”へは誰がキーマンになるのだろうか。

巨人は打撃が活発だ。今季ヤクルト戦のチーム打率はセ・リーグ5球団の中でトップの.263、36本塁打を誇る。中でも好相性だったのが、ゼラス・ウィーラー内野手と丸佳浩外野手だ。ウィーラーは打率.408(71打数29安打)、2HR、9打点。丸は打率.368(76打数28安打)、7HR、17打点で、神宮では打率.429(42打数18安打)と凄みを増す。

両選手はCSでも好調だ。岡本和真内野手がファーストステージを欠場したが、代わって4番に座った丸は打率.500(6打数3安打)、2打点。ウィーラーは打率.333(6打数2安打)、4打点と勝負強さを示した。ファイナルステージでも変わらず、ここぞの一打が期待される。

初戦に先発する山口俊投手は、今季ヤクルト戦は2試合に先発して勝ち負けなし、防御率3.12。神宮球場での登板機会はなかったが、2019年には4試合に投げて3勝0敗と“不敗”だった。ヤクルトに1勝のアドバンテージがあるだけに、初戦の重要性は誰もが知るところ。自身7連敗でシーズンを終えた右腕だが、復調を示し、まずは1勝1敗のタイに引き戻すことができるだろうか。(Full-Count編集部)

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