【J1】「東京らしいサッカーを」FC東京・森下新監督が決意表明

森下申一新監督

J1FC東京の森下申一新監督(60)がチームの立て直しを誓った。
すでに今季無冠が確定しているFC東京は、6日の横浜M戦(日産)でクラブワーストの8失点を喫して敗戦。翌日には長谷川健太前監督が辞任をしていた。

苦境に立たされた中、今季の残り3試合を指揮することになった森下新監督。10日のオンライン取材では、選手たちにミーティング内であいさつを済ませたことを明かし「とにかくこの3試合は東京らしいサッカーをしたい。そのために力を貸してくれ」と声を掛けたという。

新体制での初戦は、20日の徳島戦(味スタ)となる。短い準備期間での試合になることから「何かを大きく変える時間はない。今まで長谷川監督がやってきたことをベースにしたい。もう一つは、自分が見た視点から問題点があるところを改善していきたい」と展望を口にした上で「前節はかなりショッキングな出来事があったので、守備の改善はして入っていかないといけない。精神的な回復もしていかないといけない」と意気込んだ。

JリーグではGK出身者が指揮官を務めることはまだまだ少ないのが現状。「日本ではなかなか監督に移行するタイミングがない。ただ、こういう機会をもらって、後ろから見た絵は必ず持っているので、全体を見ながらサッカーを構築したい。それを選手にどう伝えるかは課題だが、いい意味で勝たせるサッカーをみんなに伝えていきたい」と決意を新たにした。

来季での巻き返しへ、理想的な形で今季を終えたいところだ。

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