【パCS】ロッテ 山本に牛耳られ4安打完封負け 井口監督「また明日、切り替えて」

選手交代を告げる井口監督(東スポWeb)

ロッテは相手先発・山本の前に手も足も出なかった。序盤は毎回のように走者を出しながらも決定打が出ず、終わってみれば4安打零封負け。楽天とのCSファーストステージを勝ち上がってきた勢いを止められた。

4回までに3度も先頭打者が安打で出塁した。初回は1番の荻野が右前打。1点を先制された直後の2回にはエチェバリアが左前に運んだが、続く山口の場面で二盗を試みるも最悪の三振ゲッツー。4回は中村奨が左前打を放ち、二死後に二盗と相手捕手の悪送球が重なって三塁まで進んだものの、ファーストステージ2試合で4安打1本塁打2打点の山口が見逃し三振に倒れた。

山本とは今季前半戦で2度対戦して1勝1敗。5月19日は6点を奪うなど苦手意識はなく、井口監督も「嫌なイメージは持っていない」と攻略に自信をのぞかせていた。しかし、5回以降はパーフェクトに抑えられ「走者を置いての見逃し三振とか、ちょっともったいなかった。(山本への狙いは)チームとして徹底していたが、なかなか1球で仕留められない」と唇をかむしかなかった。

リーグ制覇したオリックスには1勝のアドバンテージがある。負ければ王手をかけられる第2戦に向け、井口監督は「また明日、切り替えてやっていきたい」と前を向いていた。

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