手痛い敗戦となった。巨人の原辰徳監督(63)が0―4で完封負けを喫したクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦・ヤクルト戦(10日、神宮)後、試合を振り返った。
序盤から主導権を握られた。大事な初戦を任された山口が初回から3失点と、課題とする立ち上がりで難を見せると、打っては相手先発の2年目右腕・奥川を相手に6安打9奪三振、プロ初完封を許す屈辱を味わった。
これには原監督も「まあまあ、なかなかちょっとフォローはできないよね」と、鬼門とする初回にあっさり失点を許した山口をチクリ。「結果的に最初の3点というのがね、やっぱり大きい3点になりましたね」と肩をすくめた。
散打に終わった打線にも課題は残る。「なかなかやっぱりつながらなかったというところ。しかし、分かりやすい反省点が多いから」と指揮官。それでも「まあ明日、思い切って切り替えられるというかね。打線においても投手においても、という点でね。それはそれとして、明日に切り替えるということですね」と
、すでに視線の先は前を向いていた。
ファーストステージの勢いそのままに、絶対に勝ちたかった初戦を落とした原巨人。逆境をはねのけ、2戦目から勢いを取り戻すことはできるか。