バルセロナ再建を託されたシャビ新監督が新たな「10のルール」を設定

深刻な財政難など厳しい状況下でスペイン1部バルセロナに戻ってきたシャビ新監督(41)が改革に乗り出した。スペイン紙「アス」によると、新指揮官は「秩序や規律があるときは物事がうまくいくが、秩序や規律がないときはすべてがうまくいかず、悪い結果になる」との哲学に基づいて新たな「10のルール」をチームに課したという。

1つ目は「選手は練習開始1時間30分前には到着しなければならない」。練習への準備の時間を確保するのが狙い。2つ目は「スタッフは練習開始2時間前に到着しなければならない」。これも選手に対するものと意図は同じだ。3つ目は「トップチームの選手は昼食と夕食をチーム施設内で食べなければならない」。正しい食生活はケガを防ぐ効果もあるからだ。

4つ目は「罰金の導入」。2014~17年に指揮を執ったルイス・エンリケ監督が退任してからなくなっていたが、自身が選手時代に経験したグアルディオラ体制の厳格な行動規範が結果となって表れたことから導入を決めた。5つ目は「2度目以降は罰金を増額」。例えば練習の遅刻で課されるのは100ユーロだが、2回目は200ユーロ、3回目は400ユーロと倍になっていく。

6つ目は「試合2日前から深夜帰宅禁止」とし、7つ目は「実力主義の徹底」。8つ目は「シーズン中の行動制限」だ。コーチの明確な許可がない限り、飛行機で数時間のプライベート旅行は不可能となった。9つ目は「リスクある行動の禁止」。サーフィンをやることや、電動自転車に乗ることはできない。最後の10つ目は、選手たちにあらゆる場面で模範となる行動を求めた。

けが人続出で苦しい状況が続くバルセロナだが、引き締め効果は結果に反映されるのだろうか。

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