きょう（木）も、上空の寒気の影響で西日本から北日本にかけて大気の不安定な状態が続く。特に日本海側は広い範囲で雨が降りやすく、雷を伴う所もある見込み。急な強い雨や、竜巻などの突風、ひょうにも注意が必要となる。北日本や、東海から九州にかけては、太平洋側でもにわか雨や雷雨の所がある見込み。きょうも西日本を中心に気温は低めで、初冬の寒さが続きそうだ。風を通しにくい服装を心がけたい。

日本海側は雷雨に注意　太平洋側も天気急変のおそれ

　日本付近の上空にはこの時季としては強い寒気が流れ込んでいて、大気の状態が非常に不安定となっている。

　西日本から北日本の日本海側は雨雲が発達しやすく、雷を伴って局地的に雨脚の強まる所がありそうだ。

　北陸や北日本は断続的に雨となるため、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要となる。

　また、太平洋側は晴れ間もあるが、東海から九州にかけては変わりやすい天気で、急な雨や雷雨の所がある見込み。晴れ間があっても空模様の変化に注意が必要だ。

　局地的にザッと強まる雨や、落雷や竜巻などの突風、ひょうが降るおそれもあるため、発達した雨雲が近づくサインがあれば、安全な建物で過ごすようにしたい。

　関東は晴れる所が多く、空気の乾燥が進みそうだ。各地とも沿岸部を中心に風の強い状態が続くため、火の元に注意が必要となる。

西日本は12 月並みの寒さも

　寒気の影響で西日本ではこの時季としては気温の低い状態が続き、福岡の最高気温は14℃など、12月上旬並みとなる予想。朝からほとんど上がらず雨や風が冷たい一日となるため、暖かい上着を選ぶなどして、体調を崩さないように気をつけたい。

　北日本はきのう（水）より低く、この時季らしい寒さとなる。

　関東はきのうと同じくらいで20℃くらいまで上がる所が多く、昼間は日差しが暖かく感じられそうだ。日が沈むと風がひんやりしてくるため、調節のしやすい服装を心がけたい。

（気象予報士・及川藍）