川崎生まれ「香辛子」味付け海苔に 創業120周年の地元問屋が新商品

香辛子海苔を手にする高田さん=川崎市中原区

 川崎市中原区の老舗海苔(のり)問屋「高喜商店」(高田久社長)が、川崎生まれの新種の唐辛子「香辛子(こうがらし)」を使った味付け海苔を開発した。商品のパッケージは、知的障害のある人たちのアート活動を支える市内のNPO法人「studioFLAT(スタジオフラット)」が担当。売り上げの一部を同法人の活動資金として還元するなど地域貢献も目指している。

 同商店は1901年に江戸前海苔の産地だった同市臨海部で創業。創業120周年に当たり、何か地元に恩返しができないかと、地域を巻き込んだ新商品の開発を思い立った。

 新商品は「香辛子海苔」で、粉状にした市内産香辛子を吹き付けたことによる華やかな見た目が特徴。ご飯にも合うほか、サラダへ散らすのもお薦めという。また、海産物を扱う事業者として海洋プラスチックごみの削減をしたいと、容器にはスチール缶を採用した。

 価格は1缶(8切れ60枚入り)1296円。店頭や同商店のインターネットショップで購入できる。

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