校歌など弾き語り 直江津小でコンサート 佐藤ひらりさん

 上越市立直江津小(長谷川明寿校長、児童133人)でシンガー・ソングライター、佐藤ひらりさんのコンサートが行われた。同校のベヒシュタインピアノで弾き語りを行い、創立150周年を祝った。

ベヒシュタインピアノを弾きながら歌う佐藤ひらりさん

 視神経低形成により生まれつき全盲の佐藤さんは、5歳で歌の楽しさを知り、各地で音楽活動を行っている。8月の東京パラリンピック開会式で国歌を独唱した。同校卒業生で相村建設(上越市)の相澤吉久社長がベヒシュタインピアノでの校歌録音を提案、6年前に同校を訪れている佐藤さんに依頼、録音とコンサートを実施した。

 佐藤さんはテレビアニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」や、5歳の時に最初に好きになった「川の流れのように」、オリジナル曲「expect」「令和」などを伸びやかな歌声で披露。最後に同校の校歌を歌った後、1番の歌詞だけ児童らと一緒に再び歌った。

 またパラリンピック開会式で歌うことは夢の一つだったと話し、「いろいろな人に夢を話したことが実現につながった。恥ずかしい、かなわないと思わず夢を話して少しずつ進んで行きましょう」と児童にメッセージを送った。

 5年の武田明日花さんは「事前に動画で見ていたけど生で聞くとさらにすごかった。夢を周りの人に話したこともすごいと思った」と話した。

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