ヴィスコンティが「美しい」と声かける ビョルン・アンドレセンのドキュメンタリー映画予告編

12月17日より劇場公開される、“世界で一番美しい少年”と称されたビョルン・アンドレセンの栄光と破滅を描くドキュメンタリー映画「世界で一番美しい少年」の、日本版予告編が公開された。

日本版予告編の冒頭で映し出されるのは、“世界一の美少年、タジオ”を探すために行った、「ベニスに死す」の大規模オーディションのひとコマ。集められた多くの少年の中からアンドレセンの姿を見つけた監督のルキノ・ヴィスコンティは、「美しい」と言葉をかける。そんな、アンドレセンの運命を変えた瞬間が映し出されている。

さらに、カンヌ国際映画祭での華やかな狂騒からアンドレセン来日時のファンの熱狂、日本で行った芸能活動の様子などが、豊富なアーカイブ映像によって描き出していく。また、アンドレセン家が残してきたホームビデオや音源なども多く使用。同作出演前に記録された、行動的でありながら音楽好きといったごく普通の少年としての一面なども捉えられている。さらには、「ミッドサマー」出演時のメイキング映像や、アンドレセンが熱狂の”あの頃”に訪れた都市を再び巡り、自身の記憶をたどる姿も収められている。

「世界で一番美しい少年」は、ルキノ・ヴィスコンティ監督に見いだされ、映画「ベニスに死す」のタジオ役に抜擢された当時15歳のビョルン・アンドレセンの50年を追ったドキュメンタリー映画。「ベニスに死す」は世界的な評価を受け、注目を集めたアンドレセン。約50年後には、「ミッドサマー」の老人ダン役を演じ、驚きの変貌ぶりを見せた。ドキュメンタリーでは、巨匠ヴィスコンティとの出会い、“世界一の美少年、タジオ”を探すための壮大なオーディションや映画撮影の裏側、カンヌの狂騒から来日時の熱狂を、アンデルセンの語りや豊富なアーカイブ映像で浮き彫りにしていく。

【作品情報】
世界で一番美しい少年
2021年12月17日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他全国順次公開
© Mantaray Film AB, Sveriges Television AB, ZDF/ARTE, Jonas Gardell Produktion, 2021

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