Moto2:長島哲太「期待した結果ではなかったが、ラップを重ねるごとに改善した」/MotoGP第17戦アルガルベGP

 11月7日、ポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われた2021年MotoGP第17戦アルガルベGP Moto2クラスの決勝に、ロレンツォ・ダラ・ポルタの代役で参戦した長島哲太(Italtrans Racing Team)は9列目25番手グリッドからスタートして21位に入った。

 昨年、Moto2クラスで初優勝を飾るなどの活躍を見せた長島は、シーズン後半に成績を上げられなかったことで、KTMに契約解除されてしまい、シートを失った。

2022年から全日本ロードST600に参戦する『TN45 with MotoUP Racing Team』

 そして、2021年は日本国内でHRCの開発ライダーとしてMotoGP、SBK、鈴鹿8耐などのマシンを駆る傍ら若手育成にも取り組んでいる。そのほか、2022年からは自身のチーム『TN45 with MotoUP Racing Team』を発足させて全日本ロードST600クラスに参入することを発表した。

 そんななか、第14戦サンマリノGPで転倒を喫した際に以前から痛めていた左肩を強打し、手術が必要となったロレンツォ・ダラ・ポルタの代役ライダーに長島が抜擢。第15戦アメリカズGP、第17戦アルガルベGP、第18戦バレンシアGPの3戦に出場することとなった。

 第15戦アメリカズGPでは、7列目21番手グリッドから16位にポジションを上げて健闘している。

Moto2:長島哲太(Italtrans Racing Team)/2021MotoGP第17戦アルガルベGP

 第16戦エミリア・ロマーニャGPを挟み、2度目の出場となる第17戦アルガルベGPでは、FP1で24番手、FP2で28番手を記録。2日目のFP3は27番手で、予選Q1では11番手となり9列目25番手グリッドを獲得した。

「マシンのフィーリングが良かったので、結果に少しがっかりしました。僕たちはチームと一生懸命働き、すべてのセッションで改善しました。残念ながら明日は最前列からスタートせず、挽回のレースに立ち向かわなければなりませんが、ベストを尽くします!」と長島。

Moto2:長島哲太(Italtrans Racing Team)/2021MotoGP第17戦アルガルベGP

 迎えた決勝は1周目にフリー走行中のスロー走行で科されたロングラップ・ペナルティを消化し、最後尾となるが、以降は何台かオーバーテイクする。しかし、トラックリミットのペナルティで1ポジションダウンとなり21位でフィニッシュした。

Moto2:長島哲太(Italtrans Racing Team)/2021MotoGP第17戦アルガルベGP

 長島は「今日は非常にポジティブな日でした。期待した結果ではなかったとしても、なんとか素晴らしいペースで走り、ラップを重ねるごとに改善しました。チームは非常にうまく機能し、僕を安心させるいくつかの解決策を見つけてくれました。来週もバレンシアで頑張ります。チームのサポートに改めて感謝します」とレースを振り返った。

Moto2:長島哲太(Italtrans Racing Team)/2021MotoGP第17戦アルガルベGP

 ロングラップ・ペナルティにより後方での争いを余儀なくされた長島。ペースは良いだけに今季の最終戦となる第18戦バレンシアGPではポイント獲得に期待がかかる。

Moto2:長島哲太(Italtrans Racing Team)/2021MotoGP第17戦アルガルベGP

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