青パパイア 味わい以外の魅力とは 神奈川・秦野で初の栽培

秦野市で本年度試行栽培に取り組んだ青パパイアを高橋昌和市長(中央)に贈呈した農家有志=秦野市役所

 青パパイアの試行栽培に取り組んだ秦野市の農家有志が11日、同市役所を訪れ、高橋昌和市長にパパイアを贈呈した。生産者は初の取り組みで感じた苦労や手応えを紹介し、新たな秦野の特産品としてPRしていくことなど抱負も語った。

 青パパイアはタンパク質や糖質、脂質を分解する酵素が豊富な健康食材。市内の農家が悩むシカやイノシシといった鳥獣害を受けにくい作物として、本年度から有志15人が栽培に取り組み、10月から初めての出荷が始まった。

 同市鶴巻で栽培している沼田良雄さん(75)は「手間もかからず、魅力ある商品を作れた。一方、標高差で市内でも生育状況が異なることも分かった」と振り返り「来年はもっと多くの人が買ってもらえるよう精進したい。子どもたちの給食に使っていただき地産地消にもつなげられれば」と抱負を話した。

 自身も炒め物やみそ汁で青パパイアを食べたという高橋市長は「大変おいしくいただいた。健康ブームを引っ張る存在、新たな特産品となるよう大きく育ててほしい」と応じた。

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