五輪後もリトアニアに関心を キャンプ地・平塚でイベント

ラサさん(中央)の指導でリトアニアの伝統的なお守り「ソダス」を作る参加者ら=平塚市紅谷町のひらつか市民プラザ

 東京五輪・パラリンピックで平塚市をホストタウンとしたリトアニアの文化を体験できるイベントが11日、同市紅谷町のひらつか市民プラザで始まった。14日までで、同国出身の市職員チェカナビチューテ・ラサさん(31)が常駐し、伝統的なお守り作りや絵本の読み聞かせなど、来場者に合わせた活動を行う。

 リトアニアの事前キャンプ地となった同市は、陸上競技や競泳など選手30人を受け入れたほか、市民同士の交流も進めてきた。市は五輪後もリトアニアに関心を深めてもらおうと、今回のイベントを企画した。

 会場には、14世紀に建設されたトラカイ城など同国の観光スポットや伝統料理を計21枚のパネル写真で紹介。動画や写真集、絵本も見ることができる。

 伝統的なお守り「ソダス」作り体験も開催。ソダスは同国の主食であるライ麦のわらを使った伝統工芸品で、子どもの誕生や結婚式、クリスマスなどに贈られるという。参加者は長さ7センチほどのわらを12本使い、ラサさんの指導を受けながらピラミッドを二つ重ねた八面体のソダスを作った。

 来場した市民(49)は「リトアニアを身近に感じることができた。家族でソダスを作り、クリスマス飾りに使いたい」と喜んでいた。

 ラサさんは「たくさんの人と交流したい」と来場を呼び掛けている。開催時間は午前10時~午後5時(最終日は同4時)。

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