〈動画あり〉パラ陸上選手と真剣勝負 山下千絵さんと交流 国府小6年生

 上越市立国府小(太田敬祐校長)の6年生72人は11日、パラ陸上の山下千絵選手(24、SMBC日興証券)との交流会をリージョンプラザ上越(同市下門前)で行った。

 山下選手は左脚が義足で、パラ陸上競技の100メートルと200メートルのT64クラス(下肢切断・機能障害)でパラリンピックパリ大会の出場を目指している。

代表児童と約40メートルの短距離走で勝負する山下選手。スタートは小学生に分があったが、後半の加速で児童の度肝を抜いた

 同校の児童との交流は2年ぶり。午前はミニ陸上大会と題し、山下選手の練習メニューの体験や、代表児童との短距離走の真剣勝負を行った。競技用のカーボン義足でぐんぐん加速する山下選手の走りに、児童は大きな歓声を上げた。一緒に走った丸山冬悟君は「カーボン義足がすごい。普通の義足との違いを知ることができた」と話した。

 勝負の後は児童からの質問に答える形で交流。山下選手は前を向いて頑張れる理由を聞かれ、「周りからの応援とサポート。みんなと会うことで元気がもらえるし、一番は家族の応援」と語った。また、「義足を使いこなすことが必要。いかにカーボンを跳ねさせられるか。3年間で技術を極め、パリ大会で活躍したい」とアスリートとしての目標を語った。

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