ＷＢＡ世界ミドル級スーパー王者村田諒太（３５＝帝拳）とＩＢＦ世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン（３９＝カザフスタン）の統一戦（１２月２９日、さいたまスーパーアリーナ）が正式発表された１２日、都内で会見が開かれた。
村田にとって２０１９年１２月のスティーブン・バトラーとの初防衛戦以来、２年ぶりのリング。その一戦がミドル級最強のゴロフキンとの統一戦ということで世界中の注目を集めることは間違いない。
だが、村田は「２年間試合していないので、注目されることはどういうことかちょっと忘れていて（笑い）」と冗談を交えつつ「僕個人に注目が集まることには興味がなくて、僕を通してボクシング界というか、僕を一部としてスポーツ界に注目がされて、そこが活気づくのであればすごくうれしい。自分が目立つのはもういいというか、僕を通して全体に受けた恩恵を返せればいい」と心境を明かした。
一方、２３戦連続ＫＯ勝利やＷＢＡ同級王座を１９度防衛したゴロフキンが来日し、国内でミドル級の統一戦が実現することには「こんなに大きな試合が日本でできること、ミドル級の統一戦に日本人が出るということは手前みそですけど、今後なかなか難しいことだと思います」と話す。
それでも「僕も歴史の一部でしかない。この一大イベントが大成功して、今後のボクシング界、スポーツ界に少しでも寄与できれば、われわれが戦う意味がより大きくなる」と気合十分。村田は「そういった意識を持って戦いたいと思いますので、皆さん楽しみにしていてください」と語った。
