【フィギュア】貫録の滑り 坂本花織が首位発進「練習の成果を発揮できた」

貫禄の滑りを見せた坂本花織(東スポWeb)

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯初日(12日、東京・代々木第1体育館)、女子ショートプログラム(SP)が行われ、昨年覇者の坂本花織(21=シスメックス)が76・56点で首位に立った。

緊張から「脚がフワフワしている感じだった」というが、演技前の6分間練習できっちり修正した。冒頭のダブルアクセルを決めると、3回転ルッツ、フリップ―トーループの連続3回転も着氷。「とりあえず練習通り、ノーミスでできた。いくら練習しても3分弱の試合でしっかりやらないと練習の意味がないので、練習の成果がしっかりこの大会で発揮できた」と振り返った。

10月下旬のGP第1戦スケートアメリカ後は、隔離生活を逆手に時間を有効活用。「1個1個のジャンプのクオリティーを上げないといけないので、動画を撮ってもらいながらどういう点が良くてどういう点が悪かったかっていうのを細かくやった」。冷静な分析で今回の結果につなげた。

スケートアメリカでは4位に終わった坂本。リベンジに向けて「ショートをノーミスでできたので、明日(のフリー)もノーミスで演技して、この大会で掲げた目標を達成できるように、最後のポーズまで集中してやりたい」と気を引き締めた。

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