韓国がカナダに250億円規模電車供給、コスタリカでも有力視...台湾で事故起こすも好調

台湾に納品した電車で漏水事故を起こり、品質に疑問の目が向いている韓国の「現代ロテム」だが、先日のエジプトに続き、こんどはカナダでも大型の受注をゲットした。コスタリカでも受注が有力視されるなど順風のようだ。

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韓国や外信メディアなどによると、現代ロテムはカナダのエドミントン市にバレーライン(Valley Line)軽鉄道車両を供給する。車両価格は2600億ウォン(約252億円)程度とされる。

計26億ドル(約3000億円)規模とされるバレーラインウエスト軽電鉄延長プロジェクトにおいて、最も予算をとる軽電鉄を導入する事業者として現代ロテムが優先交渉者に選定され、最終受注することになった。

バレーライン延長線はダウンタウンからルイスパームズまで14キロメートルの区間になるが、バレーラインサウスイースト線とも統合される。該当路線に現代ロテム軽電鉄が投入される。バレーラインウエスト延長線は今年着工を開始し、完工するのに5年から6年がかかる見込みだ。これにより7億6000万ドル(約866億円)の賃金創出と8800か所の雇用提供が期待されている。

アドミントン市当局は「現代ロテムと契約がまだ進行中だが、来たる2025年から供給が始まる」と明らかにした。

この事業は現代ロテムを含む3社が競争を繰り広げてきた。 8社のうち3社が2段階目入札に進んだが、残り2社も脱落し現代ロテムが最終事業者に選ばれた。最終3社に残っていたのはシーメンスモビリティ(Siemens Mobility Ltd)とカフグループ(CAF Group)だった。

現代ロテムがバレーラインウエスト延長線に車両を供給することになったのはカナダでの受注実績が多いからだったとされる。

現代ロテムは去る2018年に約7100万ドル(約809億円)規模で全24両の電車事業を受注した。リッチモンドエアポートバンクーバーラインに投入され、バンクーバー国際空港と都心を結ぶラインを走行する。これに先立つ2005年にはカナダのバンクーバー無人電車40両を受注している。

現代ロテムはコスタリカでも受注が有力視されている。

内外メディアなどによると、コスタリカ鉄道庁(Incofer)は中米経済統合銀行(CABEI)と共に先月末、韓国企業などを対象に広域首都圏電気列車事業のオンライン説明会を行った。総事業費用は15億5000万ドル(約1770億円)とされる。

同説明会には、韓国輸出入銀行と韓国海外インフラ都市開発支援公社、ロッテ建設、GS建設、ポスコ建設、現代建設、サムスンエンジニアリング、LSエレクトリック、LG、現代ロテムなど韓国企業が大挙参加したことが分かった。韓国企業以外にもスペインとフランスの主要企業を相手にも説明会を順番に実施されたようだ。

カルロス・アルバラド・コスタリカ大統領は今年1月、文在寅大統領との電話会談において電気列車事業に対する韓国の参加を要請していたことから、韓国企業の入札が有力であるとの見方が出ている。

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