「チームのゴールドグラブ賞」はアストロズとカージナルスが受賞

日本時間11月13日、最も守備力が優れていたチームを表彰する「ゴールドグラブ・チーム賞」、要するに「チームのゴールドグラブ賞」の受賞チームが発表され、ア・リーグはアストロズ、ナ・リーグはカージナルスが選出された。この賞は昨季から表彰がスタートし、インディアンスとカブスが初代受賞チームに。アメリカ野球学会(SABR)がセイバーメトリクスを使用して作成したSDI(=SABR Defensive Indexの略)という守備指標をもとに受賞チームが決定される。

「チームのゴールドグラブ賞」を受賞した両チームは今季、各種の守備指標で素晴らしい数字を残した。たとえば、守備防御点ではカージナルスがメジャー1位の+86、アストロズは同2位(リーグ1位)の+78を記録。スタットキャストが算出するOAAでもカージナルスの+50はメジャー1位、アストロズの+45は同2位(リーグ1位)だった。

カージナルスは各ポジションに守備の名手を擁し、ゴールドグラブ賞のファイナリストを6人輩出。そのうち、ヤディアー・モリーナを除く5人(ポール・ゴールドシュミット、トミー・エドマン、ノーラン・アレナード、タイラー・オニール、ハリソン・ベイダー)が受賞者となり、同一シーズンに同一チームの5人がゴールドグラブ賞を受賞するのはメジャー史上初の快挙だった。また、アレナードは歴代最多となる5年連続5度目のプラチナグラブ賞も受賞している。

一方のアストロズは正遊撃手カルロス・コレアが守備防御点+21をマークする大活躍でディフェンスを牽引。コレアはゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞をダブルで初受賞した。正一塁手ユリ・グリエルもゴールドグラブ賞を受賞。この2人以外にもカイル・タッカー(右翼で守備防御点+11)、チャス・マコーミック(外野3ポジション合計で守備防御点+14)、ザック・グレインキー(投手リーグ2位タイの守備防御点+5)らが好守を見せ、安定したディフェンスを築いた。

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