エンゼルス・大谷翔平投手(27)のあふれんばかりの才能はプレーばかりではないようだ。来季のチーム強化に奔走するエンゼルスのペリー・ミナシアンGMによると、新戦力に関して大谷の助言を参考にしながら狙いを定めているという。12日(日本時間13日)のニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
現在、カリフォルニア州カールスバッドで行われているGM会議で、ミナシアンGMは大谷と頻繁にコミュニケーションをとっていることを明かしたという。
「(大谷と)いろんなことについて話してきたよ。彼はフィールドの中でも外でも素晴らしい男。そして、才能を見極める能力を持っている。だから私は彼に電話して選手について質問したりするんだ。何が良くて何が良くなさそうか、いいアイデアを持っている」
具体的な名前は出さなかったが、エンゼルスは今オフ投手を狙っており、ミナシアンGMは「ただ100球投げられるピッチャーを探しているんじゃない。他の選手らを持ち上げてくれるような選手、今のチームにフィットする性格を持つ選手を探している」と話すなど、大谷の意見も尊重しているという。投手、打者の二刀流で全米を席けんした大谷は“らつ腕スカウト”としてもチームを陰から支えている模様だ。
またミナシアンGMはシーズン終了間際に大谷がチームに対する訴えともとれる「勝ちたい」発言について再び聞かれると「彼の発言が波紋を呼んだのは知っている。大リーガーで勝ちたくない選手がいたら教えてほしい。彼の発言には驚いていないよ」と、大谷との関係性が良好であることも強調した。