MF遠藤航の「勤続疲労」危惧 代表7試合、五輪6試合、ドイツリーグ34試合

遠藤航(東スポWeb)

ドイツ1部シュツットガルトのペレグリーノ・マタラッツォ監督(43)が所属する日本代表MF遠藤航(28)の現状を危惧していると、ドイツメディア「ZVW」が伝えている。

2019年にベルギー1部シントトロイデンからレンタルで加入した遠藤は20年にシュツットガルトに完全移籍。今季はチームキャプテンにも指名され、公式戦12試合に出場しているが、同メディアは「チームの要、遠藤は多くの国際移動を行う日本代表でもプレーしており、二重の負担はクラブのエンジンとして悪影響を及ぼすかもしれない」と指摘した。

現在カタールW杯アジア最終予選に臨んでいる遠藤は9月以降、日本代表として7試合に出場していることに加え、ほぼオフなしのまま、7~8月に開催された東京五輪で6試合に出場。さらにドイツ1部リーグが最大34試合あることから「かなり高い数字となっている」とし、マタラッツォ監督も「遠藤航は海外旅行で並外れた負担を強いられている」と、懸念を表明しているという。

試合数増は遠藤に限らず、各国代表選手の使命とはいえ、疲労の蓄積はパフォーマンスの低下につながり、肉体への負担が増えれば、負傷などを起こしかねない。シュツットガルトはもちろん、日本代表にとっても欠かせない戦力とあって遠藤の周囲は不安を抱えているようだ。

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