【フィギュア】宇野昌磨〝ワクワク〟止まらない 世界一へのカギはジャンプ「早く練習したい」

フリーのジャンプもきっちり整えた宇野(東スポWeb)

2018年平昌五輪フィギュアスケート男子銀メダルの宇野昌磨(23=トヨタ自動車)の〝ワクワク〟が止まらない理由とは――。

グランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯2日目(13日、東京・代々木第1体育館)の男子フリーに登場した宇野は、冒頭の4回転ループを着氷させると、続く4回転サルコーも成功。最後まで終始安定した滑りを披露し、187・57点をマーク。合計点290・15点の自己ベストで3年ぶり2度目の優勝を果たした。

12日のショートプログラム後には自身の消極的な滑りを猛省していたが、この日の演技後には「最初の2つ(ループとサルコー)は必然で跳べたジャンプだった」と納得の表情。その上で「僕は今ループとサルコーが同じくらいの位置にあると思う。正直サルコーも一番最初に跳びたい。サルコーは何かをつかんだのかまだ分からないので、早く中京大に帰って練習したい。できているサルコーを自分のものにできたら、また一歩成長できるのかなと思う」と声を弾ませた。

一時はなかなか勝てない時期があったものの、北京五輪イヤーに復調。指導を仰ぐステファン・ランビエールコーチから「世界一になるには何が必要だと思う?」と問われた際には「ジャンプ」と答えるなど、ジャンプには強いこだわりを持っている。

「最近の傾向や点数を見るとやはりジャンプを跳ばないと2、3位狙いはできたとしても、ネイサン・チェン選手(米国)を超えるのは無理。たとえ、その結果4、5位になっても1位を目指すためには、そのリスクを背負って試合に挑まなければいけない」

世界で勝つためにジャンプは必須。自身で理解しているからこそ、感覚のあるうちに技術力を磨きたいというわけだ。

「一刻も早く帰って今回見つかった課題を練習したい。もっともっと難易度の高い構成ができるように練習したい」

目指すはあくまで世界の頂点。NHK杯でつかんだ感覚を自分のモノにしてみせる。

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