【全日本】宮原組はドロー発進「プロレス界終わっちゃうよ。俺がこんな姿で年越したら」

引き分けに終わり引き上げる青柳優馬(右)と宮原健斗(東スポWeb)

全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」が13日の後楽園大会で開幕。Bブロック公式戦で前年度覇者の宮原健斗(32)、青柳優馬(26)組がアジアタッグ王者のT―Hawk(31)、エル・リンダマン(26)と30分フルタイムドローに終わった。

初出場のストロングハーツとの公式戦は、互いに一歩も譲らない意地の張り合いとなった。20分過ぎには青柳が敵軍の合体技「AKACHOCHIN」(ダブルインパクト式コードブレイカー)を浴びてしまうが、宮原がカット。25分過ぎにリンダマンに新必殺技の仕事納め(合体フェイスバスター)を浴びせて反撃に転じた。

リンダマンの眉山で宮原が場外に追いやられると、青柳はジャーマンを連発されるがカウント3は許さない。逆に追撃のジャーマンをフロントネックロックに捕らえると、エンドゲームに移行し渾身の力で絞めあげる。だがここで無念の時間切れのゴングが鳴らされた。
勝ちきることができず勝ち点1にとどまった前年度覇者だが、試合後のリング上では宮原がマイクを握ってアピール。「最後は12月5日、ここ後楽園ホールで俺らが(準決勝と決勝)2試合して2連覇を果たします」と予告した。

「俺にはいま何もないぞ。こんな姿で年を越したらどうするんだ、宮原健斗が。プロレス界終わっちゃうよ。俺がこんな姿で年越したら。俺は2連覇のことしか考えてないんだ。2連覇したら、何か今までなかったものがもらえそうな気がして」と誓ったエース。リーグ戦史上5チーム目となる快挙へ、残り全勝を誓った。

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