中日・立浪新監督 根尾のポジション一本化へ「春季キャンプまでには決める。現時点では…」

契約更改を終えた中日・根尾(東スポWeb)

中日の立浪和義新監督(52)が13日、沖縄での春季キャンプインまでに根尾昂内野手(21)のポジションを一本化することを示唆した。

もっかナゴヤ球場で行われている秋季キャンプでは内野手は外野、外野手は内野のポジションへ〝入れ替え〟を行い、ノックを浴びせている。その意図について指揮官は「いろいろ各ポジションで競争しないといけないので。それにどこでも守れるように。打撃が良ければ、どこかのポジションに当てはまってくるのでそういう狙いがある」と明かす。

その過程の中で本格的にコンバートを検討している選手はいるのかについて「それはこれから適性を見てですね。外野手も内野のノックを受けることによって下半身の強化ができるので、それは決してムダな練習にはならない。一番、しんどい練習」と説明する。

そんな中、この日、根尾が契約交渉を行い200万円増の年俸1300万円(推定)で更改。3年目の今季は左翼で初めて開幕スタメン入りしたが、成績不振から前半戦終了時に二軍落ち。シーズン終盤にはプロ初の遊撃でのスタメン出場も果たして72試合に出場したものの、打率1割7分8厘、1本塁打、16打点に終わった。

ここまで遊撃一本で勝負することにこだわってきた根尾だが、トーンダウン。「もちろん遊撃で試合に出てレギュラーを取るのが僕の中では目標だが、まずは打って試合に出ることが必要。チームから一番求められているものは打撃」と自覚し、ポジションに関係なく打撃で首脳陣にアピールする考えだ。

内野か外野か根尾のポジションについて立浪監督は「この秋季キャンプで両方やって適性を見る。どっちがいいかというのは来年の春のキャンプまでには決める。どっちか1本でやるように決めます」と示唆。

判断基準は「守備がいけると思えば、内野手だし、打つ方がいけると思えば外野手」とし、その上で「外野の守備はやれば、素晴らしい外野手になると思うので、現時点では内野よりも、あの肩というのは素晴らしいですからね」と話し、外野手を選択する可能性の方が一歩リードしているようだが、どちらになるか立浪監督の決断が注目される。

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