中日・根尾が一軍再昇格 与田監督「残り試合少ないが、経験させる」初の遊撃スタメン起用示唆

チャンスが回ってきた中日・根尾

中日・与田剛監督(55)が、16日のヤクルト戦(神宮)から根尾昂内野手(20)を一軍で初めて遊撃でスタメン起用する方針を示唆した。

15日に根尾が出場選手登録され、代わりに伊藤康祐外野手(21)が抹消。この日、ナゴヤ球場で行われた一軍の全体練習を終えると、指揮官は「明日から根尾が一軍に来ます。ショートも一度使ってみたいし、来季に向けて少しでも良いものを出してもらいたい。まだ一軍でショートを守らせていないので、どんなものか。本人もいろいろなことを吸収したいだろうし、経験させておこうと思う」と明かした。

3年目の今季は開幕一軍入りこそ果たしたが、67試合に出場し打率1割6分9厘、1本塁打、13打点と結果を残せず、前半戦を終えた7月15日に抹消。後半戦はここまで二軍でも34試合に出場し打率1割5分7厘、1本塁打、7打点と苦しみ、14日までは秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」に参加していた。

今季、打撃で伸び悩んでいる根尾に対し、与田監督は「前半戦は一軍で、特に戦力としては外野の守備で、素晴らしいものがあった。序盤は打点もチームの中では上位を占めるところもあった。(満塁本塁打もマークし)そういう勝負強さは見せてくれた。後半一軍に上がれなかったのは機動力、小技、そういったものがまだまだできていない。それと打撃の状態も上がってこなかった。一軍でまだ3、4、5番を打つような打者にはなっていない」と指摘する。

その上で、根尾本人が希望する遊撃ポジションについて「残り試合は少ないが、ちょっと形になればいいなと思う。スタメンで使う予定にしている」と期待を込めた。

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