【新日本】WTLの優勝決定戦をメインに! SANADAがBOSJとの〝立場逆転〟狙う

YOSHI-HASHI(下)を攻めるSANADA(東スポWeb)

新日本プロレスのSANADA(33)が「ワールドタッグリーグ(WTL)」の格上げを誓った。内藤哲也とのコンビで14日の開幕戦(後楽園)では後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組を下し白星発進。かねて団体のタッグ軽視を問題視する男が、その解消策として狙うのが同時開催中の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」との〝立場逆転〟だ。

左ヒザの負傷で欠場していた内藤の復帰戦となった一戦で、SANADAが躍動した。敵軍の合体技を狙われたパートナーを救出し、後藤にプランチャを浴びせて場外で足止めさせる。最後はYOSHI―HASHIにドロップキックを決め、内藤の勝利をアシストした。

7月にIWGPタッグ王座を奪取したパートナーの復活を誰よりも待ち望んでいた。「間に合ってよかった。哲ちゃん(内藤)がいなかったら(リーグ戦期間中は)プータローでしたよ」と安堵の表情を浮かべる。

ブランクも心配されるが「今までで一番やっててタイミングが合う人なので。(パートナーで)一番好きなのはTKG(鷹木信悟)、一番合うのが哲っちゃんなのかなと」と全幅の信頼を寄せている。

内藤が「全勝優勝」を掲げる一方で、SANADAには別の狙いがある。「毎回言ってるんですけど、タッグが軽視されてるんじゃないかなって。去年のメインイベントもスーパージュニアでしたし。まずはそこをひっくり返すことがタッグ軽視解消につながるんじゃないかと。一気にいろいろやるんじゃなくて、徐々にやっていきたい」

昨年に続き同時開催となったWTLとBOSJの優勝決定戦は12月15日に東京・両国国技館で行われる。昨年はBOSJの優勝決定戦がメインに据えられたが、今年はWTLがメインを飾ることを目標に掲げた。

「もちろんスーパージュニアという大会もリスペクトしてますけど、これを実現しないといつまでもタッグは下のままじゃないですか。優勝決定戦がメインになるための必要最低条件は、俺と哲っちゃんが出ることだと思ってます。上から目線で恐縮ですけど」

翌年東京ドーム大会のカード決定済み選手は不出場という慣例をはじめ、WTLが抱える課題は多い。タッグ戦線活性化の使命を背負い、全方位と戦う。

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