【聞かせて】 No.736「小山 哲彦さん・今年創立30年の山口ふるさと伝承総合センター館長」

 設立30年を今年迎えた山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)の館長に、4月に就任した。

 伝承総合センターは、酒造り商家の建物・敷地を利用し、ふるさとの産業や文化の伝承、観光振興、長寿社会に向けた生きがい創出などを目的に、1991年5月に開館した。 30周年を記念して11月20日(土)と21日(日)には、「やまぐち伝承ものづくり祭り」を開催する。催しに合わせて、現在改修中の「まなび館」もリニューアルオープン。「格子戸を再利用して展示品の見せ方を工夫したり、内装に徳地和紙を使ったりして、今まで以上に身近で開かれた施設となるよう趣向を凝らした。ものづくりの楽しさ、伝統工芸のおもむきを多くの人に知ってもらえれば」と話す。

 大殿地域で生まれ育ち、「この町の風情を残していきたい」と語る。

       

【プロフィル】1953年12月、大殿生まれ。大殿小・中、山口高、日大理工学部建築学科卒。広島県の建設会社勤務を経て1989年、小山建築設計事務所を設立。NPO法人山口まちづくりセンター長も長年務めており、大殿地域のまちづくりに情熱を注ぐ。

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