瀧本美織、「羊たちの沈黙」スピンオフで海外ドラマ吹き替え初挑戦

瀧本美織が、2022年1月にWOWOWプライムで日本初放送・配信される海外ドラマ「クラリス」(開始日未定)で主人公・クラリスの吹き替え版声優を務める。

同作は、オスカーを多数受賞した映画「羊たちの沈黙」(1991年)のスピンオフドラマで、女性の生皮をはぐ“バッファロー・ビル事件”の1年後を舞台に、過去のトラウマを抱えたFBI捜査官のクラリス・スターリングが、新たな凶悪事件の数々に挑むサスペンス。映画版でジョディ・フォスターが演じた主人公のクラリス・スターリングにレベッカ・ブリーズが扮(ふん)する。

そして同作の二カ国語版で主人公・クラリスの声を務めるのは、これが海外ドラマ声優初挑戦の瀧本。クラリスは世間から注目を浴びた残酷な事件を経験し、そのトラウマに悩まされるFBIの新人捜査官。女性2人が殺された事件を調べるため、捜査現場へと戻るが、男性ばかりの職場で上司との対立に苦しみながらも、味方を作り、行動科学をもとに捜査を続ける強さも併せ持つ。過去のトラウマを抱える弱さもありながら、知的で意思の強さを感じる難しい役どころ。それを瀧本がどのように演じるのか期待が高まる。

さらに、クラリスの相棒・エスキヴェルの声を演じるのは浅沼晋太郎。エスキヴェルは軍の狙撃手からFBIに転身し、クラリスと同じチームに加わる。瀧本と浅沼がどのようなチームプレーを見せるかにも注目だ。

瀧本は「海外ドラマの吹き替えが一つの夢だったので、今回実現したことがすごくうれしいです。実際に吹き替えをしてみて、最初は緊張しましたが夢中になっていたらあっという間に時間が過ぎていて、本当に楽しかったです」と手応え十分。

クラリスについては「被害者の声なき声に耳を傾けて真実を世の中に伝えることを使命とする強い女性で、私自身も勇気をもらうことができました。ですが、実はトラウマを抱えていて心の内側にある弱さが描かれるシーンもあります。強さと弱さが共存している、魅力的な役柄だと思います。そんなクラリスの気持ちに寄り添いながら演じるように心掛けたので、クラリスと一緒に自分の感情も激しく動いていきました」と分析する。

放送に向けては「映画『羊たちの沈黙』をご覧になったことがある方はもちろん、まだご覧になっていない方でも楽しむことができる作品です。登場人物それぞれの人間らしさや、何かを必死に乗り越えていこうとする姿が描かれているところに私もすごく引き込まれました」とアピールしている。

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