激レア&傑作のアメリカ映画が一挙公開!「70ー80年代アメリカに触れる! 名作映画鑑賞会」開催!

マーティン・スコセッシ、ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュが敬愛する監督として名を挙げるジョン・カサヴェテス。そして、現在ではアメリカ映画を代表する名監督であるポール・トーマス・アンダーソンやリチャード・リンクレーターが影響を強く受けていることを公言する、ジョナサン・デミや、ロバート・アルトマン。 現在までのアメリカ映画の系譜を担う監督等の作品であるにもかかわらず、日本では視聴困難な作品も多い。そんな70〜80年代の埋もれたアメリカ映画の傑作を集めこの度、一挙上映。その他、近年再考が進むブラックムービーの始祖メルヴィン・ヴァン・ピーブルズのアメリカデビュー作、監督として語られることの少ないポール・ニューマン、そして今こそ改めて注目すべき才人、エレイン・メイのデビュー作ロマンティックコメディなどをラインナップ。京都みなみ会館にて限定上映することが決定。各種チケットは11/19(金)の19:00から劇場HPで販売開始予定。詳細は劇場HPへ。その他、イベントパンフレットも販売予定。

作品解説

『ハズバンズ(142分版)』

1970年・アメリカ・142分 日本でも高い人気を誇る映画監督ジョン・カサヴェテスの代表作。131分版は日本では以前監督のレトロスペクティブで上映、現在は配信もされているが、142分版は今でも日本では見ることができず、今回は極めて貴重な上映となる。名俳優が織りなす50年前の「男たち」の映画は、現在どのように映るだろうか。 Husbands © 1970 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

『ウォーターメロンマン』(日本初上映)

1970年・アメリカ・100分 ブラック・ムービーの金字塔『スウィート・スウィートバッグ』で名高いメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督が、その前年に撮りあげた重要作。黒人差別主義者の白人がある日突然黒人になってしまうという現代の視点から見直す意義が極めて高い風刺コメディで、今回が日本初上映となる。今年逝去されたメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督を改めて発見してもらいたい。 © 1970, renewed 1998 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

『まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響』(劇場初公開)

1972年・アメリカ・101分 ポール・ニューマンの実際の妻と娘であるジョアン・ウッドワードとネル・ポッツが母と娘役を演じたポール・ニューマン監督第3作。ウッドワードは本作でカンヌ映画祭女優賞を受賞する。しかし日本ではCSで放映されたのみ。監督としてのポール・ニューマンも語られることは少なくいまだ未紹介といってよい。本上映は、そんな監督としてのポール・ニューマンの独特な魅力を知る、またとない機会となる。 © 1972 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed 2000 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

『愛されちゃって、マフィア』(劇場初公開)

1988年・アメリカ・104分 『羊たちの沈黙』や『フィラデルフィア』で世界的な巨匠となる寸前のジョナサン・デミが監督したロマンティック・コメディ。現代の監督の多くが彼の影響を語るが、いまだにジョナサン・デミ監督の特に『羊たちの沈黙』より前の作品が語られることは少ない。本作『愛されちゃって、マフィア』も劇場未公開かつDVDとVHSはすでに廃盤で、視聴することすら困難な状況にある。本上映はそんなジョナサン・デミの全貌が明らかになる始まりを目指す。 Images courtesy of Park Circus/MGM Studios

『おかしな求婚』

1971年・アメリカ・102分 俳優、コメディエンヌ、脚本家、そして映画監督として多彩な活躍をしたエレイン・メイは今もっとも注目すべき才人の一人だ。女性監督やクリエイターが正当に評価されはじめた現代にあって、彼女を改めて紹介し作品に触れることの意義は極めて大きい。本作は当時日本で劇場公開されたのみで、Blu-rayや配信はもちろんVHSすら発売されていないことが、今までの彼女への過小評価を物語っている。今回の上映が女性監督や映画界における女性という観点ついても考えるきっかけになることを願う。 Images courtesy of Park Circus/Universal

『ポパイ』

1980年・アメリカ・114分 反骨の映画監督として世界的に評価の高いロバート・アルトマンだが、日本で見ることが難しい作品は意外と多く、本作もその代表的な作品。世界的コミックのキャラクター「ポパイ」を映画化した本作は、その奇妙な作風からカルト的な人気を誇るが、日本では現在廃盤のVHSが出回るのみで、存在だけ知られている幻の一作となっている。本上映を通して、アルトマン監督のいまだ知られざる一面を照らし出す。 Images courtesy of Park Circus/Disney

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