神奈川県南足柄市三竹地区の竹を有効活用しようと、慶応大の学生らが製作した仮設テント「竹のパビリオン」が19日まで、同市役所(同市関本)に展示されている。テントは8月に完成し、これまで市内の野菜即売会で活用されてきた。製作に携わった学生は「地元住民らに気軽に活用してほしい」と呼び掛けている。
同地区など地方の山間部では近年、担い手不足で竹の管理ができない「放置竹林」が増えている。竹を建築資材として利活用して解決につなげようと、慶応大と滋賀県立大、芝浦工業大の学生らが仮設テントを考案した。
テントは軽くて柔軟な竹の性質を活かした設計で、持ち運びやすく、竹の本数を増やして組み立てることで拡張も可能。慶応大大学院理工学研究科1年の学生(23)は「テントの作り方を多くの人に知ってもらい、さまざまな場所で活用してもらえたらうれしい」と話した。