女性を殴り数万円奪う...読谷村の民家に強盗か、男が逃走 嘉手納署が捜査

 16日午前10時51分ごろ、沖縄県読谷村高志保の民家で「娘が頭をたたかれた」と男性から110番通報があった。嘉手納署によると、住民の40代女性が家にいたところ、玄関から入ってきた男に後ろから殴られ、拘束された。男はその後、家の中を物色し、現金数万円を奪い現場を立ち去ったという。署は強盗事件とみて逃げた男の行方を追っている。 現場は読谷小から約100メートルの距離で、不安げな様子で子どもたちを迎える保護者の姿が見られた。

 男は身長約165センチで、黒いフルフェースヘルメットをかぶり、黒い長袖Tシャツと青色ジーンズを着ていたという。

 村教育委員会は、村内の幼稚園5園、小学校5校、中学校2校に対し、保護者が学校まで子どもを迎えに来るように依頼した。親が学校に来られなかった場合、集団下校したり、職員が家まで送り届けたりしたという。

 現場は読谷小の登下校のルートになっていた。3人の小中学生の娘を育てている近隣住民の女性は「しばらくは戸締まりをして、外出も控えたい」と沈んだ表情で語った。

 同日夕、読谷小の正門前には迎えに来た保護者の車で行列ができた。小学1年の娘を迎えに来た30代女性は「子どもの安全を第一に考えて学校が迅速に対応してくれた。早く捕まってほしい」と不安げに話した。

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