最優秀監督賞はレイズ・キャッシュとジャイアンツ・キャプラー

日本時間11月17日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まる最優秀監督賞の受賞者が発表され、ア・リーグはレイズのケビン・キャッシュ監督、ナ・リーグはジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督が選出された。キャッシュはボビー・コックス(2004~05年)以来史上2人目となる2年連続の受賞(ア・リーグでは初)。一方のキャプラーは1位票を28票獲得し、ジャイアンツの監督としてはダスティ・ベイカー(1993年、1997年、2000年に3度受賞)に次いで2人目の受賞者となった。

両リーグともリーグ最多の勝利数を記録したチームの監督が受賞。監督は「勝利」という結果を残すことが最重要と考えられているのだろう。キャッシュが率いるレイズは、球団史上初の100勝を達成し、2年連続の地区優勝。球界有数のスモールマーケット球団でありながら、4チームが91勝以上を記録した激戦地区を制した。キャッシュは30人の投票者から1位票を19票獲得するなど、合計109ポイントを得て、2位のスコット・サービス監督(マリナーズ)とは38ポイント差。3位は33ポイントのベイカー監督(アストロズ)、4位は23ポイントのチャーリー・モントーヨ監督(ブルージェイズ)、5位は16ポイントのアレックス・コーラ監督(レッドソックス)だった。

キャプラーが率いるジャイアンツは、今季メジャー最多となる107勝をマークし、球団記録を更新。同地区ライバルのドジャースの地区9連覇を阻止し、9年ぶりの地区優勝を成し遂げた。107勝はナ・リーグの最優秀監督賞の受賞者では史上最多記録となる(従来の記録は1993年にベイカーが率いるジャイアンツがマークした103勝)。キャプラーは1位票を28票、2位票を1票獲得し、合計143ポイントの圧倒的支持。2位は75ポイントのクレイグ・カウンセル監督(ブリュワーズ)、3位は25ポイントのマイク・シルト前監督(カージナルス)、4位は21ポイントのブライアン・スニッカー監督(ブレーブス)、5位は6ポイントのデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)だった。

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