QO返答期限は明日午前7時 シンダーガードは残留の可能性も

今オフ、前所属球団からクオリファイング・オファーを提示されたFA選手は14人。その14人が年俸1840万ドルの1年契約を受諾するか否かを決断する期限が日本時間11月18日午前7時に迫っている。この制度が導入された2012年以降、同オファーを提示された96人のうち受諾したのは10人だけ。今オフも大半の選手が同オファーを受諾せずにFA市場へ出ていくとみられている。なお、同オファーを受諾せずにFA市場へ出た選手が他球団と契約した場合、来年のドラフトにおける指名権の補償と喪失が発生する。

同オファーを提示された14人のうち、カルロス・コレア(アストロズ)、マーカス・セミエン(ブルージェイズ)、コリー・シーガー、クリス・テイラー(ともにドジャース)、マイケル・コンフォート(メッツ)、ニック・カステヤーノス(レッズ)、エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)の8人はすでに同オファーを拒否したことが報じられている。ロドリゲスはタイガースと5年契約を結んだことが発表された。

まだ意思を明確にしていないのは、ライセル・イグレシアス(エンゼルス)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、ロビー・レイ(ブルージェイズ)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、ブランドン・ベルト(ジャイアンツ)、ノア・シンダーガード(メッツ)の6人。シンダーガードはエンゼルスと1年2100万ドルで合意したことが報じられているが、トミー・ジョン手術明けということもあり、エンゼルスの身体検査をクリアできなかった場合、同オファーを受諾してメッツに残留する可能性があるとみられる。

レイは自己最高の成績を残した直後だけに、受諾せずFA市場へ出るのが確実。フリーマンはブレーブスと交渉中とみられるが、期限までに交渉がまとまらなかった場合、クオリファイング・オファーを拒否してFA市場へ出ることになるだろう。バーランダーは公開練習に15~20球団が集まったことが報じられているが、満足のいくオファーを得られそうにないと判断した場合、クオリファイング・オファーの受諾を選択する可能性もある。ベルトは自己最多の29本塁打を放ってOPS.975を記録したとはいえ、33歳の一塁手であり、判断が難しいところだ。

注目はエンゼルスからクオリファイング・オファーを提示されたイグレシアスだ。もし受諾した場合、年平均1840万ドルはリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)の1800万ドル(3年5400万ドル)を上回る救援投手史上最高額となる。FA市場へ出ていけば確実に複数年契約を得られると思われるが、エンゼルスの守護神はどんな決断を下すのだろうか。

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