韓国軍幹部「朝鮮戦争には日本や台湾も《参戦》した」「無名の勇者たちの犠牲...記憶しなければ」

韓国の中将が、朝鮮戦争時の日本と台湾の「参戦」について言及し、その貢献を称える発言を行っている。

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韓国のニュースクエスト紙は17日、クォン・テオ予備役陸軍中将の寄稿文『国連軍参戦勇士追悼“16か国プラス2”台湾と日本』を掲載した。クォン中将は去る11月11日が朝鮮戦争の国連軍犠牲者らを追悼する「国際追悼の日」であったことを挙げつつ、「6.25戦争(朝鮮戦争)には全世界22カ国が参戦した。米国をはじめとする16カ国は直接戦闘兵力を派兵し、その他国家は医療支援団などを派遣して私たちを助けた」と指摘した。

一方でクォン中将は「ところが、事実上の参戦国家数とみなすなら、二つの国家を追加しなければならない」とし、「オリンピックゲームにも時々祖国の名前を使用することができず、個人資格で出場する選手がいるように、6.25戦争でも自分の国の名前を上げられなかった参戦勇者がいたことを記憶しなければならない」と述べた。

クォン中将は「彼らの祖国は自由中国(台湾)と日本である」とし、台湾が朝鮮戦争開始時に蒋介石政権が「韓国を助けるために参戦することを望んだ」ことや、国際世論などから正式な参戦は不可能であったため、「一部将校を派遣して韓国内の華僑を集め、彼らを訓練させ、特殊作戦を担当させた」と伝えた。その規模は約200人とされるが、「1953年9月にこの部隊が解体されたときに生き残った人はわずか20人だけだった」という。

クォン中将は「このように国内在住の華僑と自由中国軍が私たちを助けたという事実はよく知られていない」とし、国立墓地に埋葬された華僑の犠牲者が2人だけであることや、「
彼らは戦争が終わった後(休戦協定後)、外国人という理由で韓国政府から手当はもちろん特別な補償も与えられなかった。第二の祖国のために犠牲になったことに比べれば、あまりにもお粗末なもてなしだった」と吐露している。

クォン中将は、日本は朝鮮戦争勃発当時、第二次世界大戦の敗戦国として正常国家として扱われていなかったとしつつ、戦争初期に国連軍が投入されるやソ連と北朝鮮の機雷で米駆逐艦などが沈没する状況が発生ししたため、日本の掃海艇が派遣されたことを挙げた。

クォン中将は「彼らは第二次世界大戦の際に日本海軍に服務していた者たちであり掃海のベテランたちだった。掃海艇46隻、試航船1隻、乗務員1200人で構成された掃海隊は、1950年10月上旬から12月中旬まで元山、仁川、鎮南浦、群山地域の掃海作戦に投入された」と説明した。

続けて、「彼らは327Kmの兵站線と607平方Kmの区域を掃海し、27の機雷を処理し、元山上陸作戦、秦南浦撤収作戦などに大きく寄与したが、原山沖で掃海艇政1隻が機雷によって爆破され、1人が死亡し、18人が重慶傷を負った」としつつ、「これらの中国人華僑たちと日本人たちの犠牲がなかったら、ソウル奪還作戦はさらに遅れ、興南撤収作戦は円滑に施行できなかっただろう」と述べている。

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