二宮和也が「潜水艦カッペリーニ号の冒険」で嵐活動休止後、初のドラマ主演!有村架純と兄妹役で共演

二宮和也が、フジテレビ系で2022年1月3日放送の新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」(午後9:00)に主演。嵐での活動休止後、初のドラマ主演で、有村架純と共演することが分かった。

ドラマは、第2次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋の物語。ハリウッドデビュー作「硫黄島からの手紙」(2006年)で陸軍一等兵を演じた二宮が、今作では厳格な日本海軍少佐・速水洋平として約16年ぶりに軍服姿を披露する。イタリア語のセリフや歌唱にも挑戦し、長ゼリフでまくしたてるシーンもある中、完璧な発音でイタリア人キャストや監督を「鳥肌もの」とうならせたという。

メガホンを取るのは「ホイチョイ・プロダクションズ」の馬場康夫氏。馬場氏が「一気に引き込まれた」という実話に着想を得て、数々のヒットCMを世に放つトップクリエーターの澤本嘉光氏が脚本を執筆。構想から25年の時を経て、このたび、CG技術を駆使した壮大なスケールで映像化が実現する。

二宮は「戦時中のお話なのですが、人間と人間のいろいろなものを感じる話だと思いました。イタリア人の方々とお芝居したことがなかったので新鮮でした」と撮影を振り返り、14年の連続ドラマ「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」(日本テレビ系)以来8年ぶり2度目のドラマ共演となる有村には、「お芝居は何年も機会がなかったのですが、バラエティー番組などでご一緒する機会がありましたので、自然と懐かしさはなかったです」と明かす。

また、放送に向けて「人間模様を楽しんでいただきたいなと思います。戦争というものよりも、そんな最中にこんな人間がいたのか、というところを感じていただけたらと思います」とアピールしている。

そして、二宮(ふん)扮する速水の妹で、小学校教員の早季子を演じる有村は「実際に存在したイタリア、ドイツ、日本と渡り歩いた潜水艦を舞台に、イタリア人兵士たちと日本人の間に繰り広げられる物語を全体的にポップに描いていて読みやすく、ある種漫画を読んでいるような、そんな印象を受けました。しかしながら、当時の時代の中にある理不尽さや時代が持つ狂気も感じられるので、メッセージ性のある台本だと思いました」と作品の意義を語る。

加えて、撮影では「イタリア兵士を演じられた役者さんがイタリア出身の方々で、現場にはイタリア語が飛び交っていました。とても新鮮でしたし、皆さん明るく陽気で、現場に行くたびに元気をいただけたことを覚えています」と回想し、二宮との共演には「作品では久しぶりにご一緒させていただきましたが、変わらない二宮さんがそこにいてくださり、安心して現場にいることができました。以前とは少し話せることも変わって、個人的に時間の流れを感じ、感慨深かったです」と喜ぶ。

さらに、「その時代にある社会情勢などは調べなければわからないことも、こうして作品に携わらせていただくことで学ぶことが多いといつも感じます。ぜひ皆さんもご覧になって、少しでも何かを得ることができたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

1943年9月、太平洋のど真ん中、潜水艦のコマンダンテ・カッペリーニ号が日本へ物資輸送のために向かっていた。出発時は日本と同盟を組む枢軸国だったイタリアだが、カッペリーニ号が出航した後、イタリアは連合国側に寝返っていた。乗組員のイタリア人・アベーレ、シモーネ、アンジェロは渡航中に、まさかイタリアが日本の敵国になっていることなどつゆ知らず、日本から大歓迎を受けると期待に胸を膨らましていた。

ところが、長旅を終えようやく日本に到着した3人を待っていたのは、鬼の形相をした日本海軍少佐・速水。速水はカッペリーニ号を戦闘用に武装し直して帝国海軍に編入させる計画を立て、その艦長の座に就くことになる。そして、操艦する乗組員として、捕虜になったアベーレ、シモーネ、アンジェロが採用される。一方、ひょんなことから、妹の早季子はそんなイタリア人たちの面倒を実家の旅館で見ることになるが、アベーレが早季子に一目ぼれしてしまい、この恋沙汰が速水の逆鱗(げきりん)に触れる――。

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