た、食べられる! 絶滅巨大サメのあご模型、油壺から平塚にお引っ越し

史上最大級のサメとされているメガロドンの復元模型=平塚市博物館

 9月に閉館した京急油壺マリンパーク(三浦市)のシンボルだった巨大サメ「メガロドン」の顎の復元模型が平塚市博物館(同市浅間町)に寄贈され、常設コーナーで展示されている。絶滅したメガロドンは史上最大級とされるサメの一種で、太古のロマンが詰まった巨大な歯と口が来館者を出迎えている。

 メガロドンは2300万年前の中新世から360万年前の鮮新世にかけて生息。体長は12~18メートルと推定され、現生する最大種のホホジロザメ(体長6メートル)と比べてもはるかに大きい捕獲魚類とされる。歯の化石は世界各地で見つかっており、大磯町内の約600万年前の地層からも発掘され、市博物館に所蔵されている。

 模型はメガロドンが獲物を捕らえようと大きく開いた顎と鋭い歯を再現。高さ2メートルにも及び、マリンパークでは長年、展示室入り口に置かれて人気の撮影スポットだった。

 老朽化などによりマリンパークが閉館されることから市博物館が引き取りを希望し、2階の展示コーナーの入り口に設置された。野崎篤学芸員は「マリンパークのシンボルから平塚の新たなシンボルになってくれれば」と話している。

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