中日・立浪監督がオフの心得に持論 ナインに〝馴れ合い禁止令〟の意図とは?

“馴れ合い禁止令”を出した立浪監督(東スポWeb)

中日・立浪和義新監督(52)がナインに〝馴れ合い禁止令〟を出した。

4日からナゴヤ球場で始まった〝地獄〟の秋季キャンプは26日に打ち上げるが、そこから2月1日の沖縄春季キャンプインまでの2か月間の過ごし方の重要性を強調。球界では数人のメンバーが集まり、同じメニューで自主トレを行うケースが多いが、指揮官は「うまくなったり、レギュラーを取る選手は明確に自分の課題と向き合って練習ができる。仲良くやってもライバルなので、人と一緒のことをやっていては(ダメ)。70人の支配下選手の中でベンチ入りは26人しかできない。もっと言えば投手を除いたら野手は8人しか試合に出られない。和を乱すことはいけないが、常に競争意識をチーム内で持っておかないといけない」と警鐘を鳴らす。

現役時代の立浪監督はオフは基本、単独自主トレを敢行。「キャッチボールする相手だけいれば素振り、トレーニング、ランニングと一人でも練習はできる。その方がいつでも(挫折して)やめてしまうし、簡単なようで実は大変。長くレギュラーでやっている選手はこれをやっとけば大丈夫というのが分かってくる」と力説する。

とにかく自分自身で〝考え〟を持つことをナインに訴える指揮官。「結局、自分たちもいろいろアドバイスをするが、打者には自分の感覚というものがある。最後はそれを自分でどうやって消化して、どう練習するか。力の差がつくのはこの2か月」と投げかける。

その上で「自分の信念も必要だが、若い選手を(自主トレに)連れていくのは自覚も出るし、レギュラーとそうでない選手とは力が違うのでそれはそれでいい。何でもバランスが大事」ということも付け足した。

しかし、馴れ合いについてはもってのほかと考えており「同じポジションの選手同士が仲良く遊びに行くなんてことはプロとして考えらない」と持論を展開した。

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