林遣都 バスに流れ込む洪水でびしょぬれ ユニークな撮影の裏側公開 「恋する寄生虫」

劇場公開中の、三秋縋の同名小説を林遣都と小松菜奈のダブル主演で映画化した「恋する寄生虫」から、バスの中に流れ込んだ洪水で林遣都がずぶぬれとなるシーンの、本編とメイキング映像が公開された。

極度の潔癖症を抱える高坂(林遣都)は他人の存在を受け付けられず、体が限界を超えると嘔吐してしまう。ある事情からやむを得ず苦手なバスに乗車することになった高坂は、吐き気に襲われる。そんな高坂の姿が、“波が襲ってくる”という視覚的な比喩として表現されている。メイキング映像では、すべり台のような装置を使って、海藻が入った大量の水を後部ドアに流し込む撮影の様子が映し出されている。ちなみに、同日には高坂の部屋のシーンでも同様の演出があり、1日で2つの洪水シーンを撮影したため、林にとっては丸一日ずぶぬれとなる、体を張った撮影日となったという。

本作品では、林遣都扮する高坂の潔癖症と小松菜奈扮する佐薙の視線恐怖症を、CGを用いて表現。高坂の手のひらからばい菌が広がっていく想像の描写や、グロテスクな目玉に囲まれた佐薙がおびえる様子など、通常では目に見えないものを恐れる彼らの日常を具体的に描いている。

「恋する寄生虫」は、極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂賢吾と、寄生虫が好きで視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじりによるラブストーリー。15万部を突破した三秋縋の同名小説を原案としている。「ドラゴン桜」や映画「犬部!」の林遣都が高坂を、「溺れるナイフ」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「糸」などでラブストーリーのヒロインを演じてきた小松菜奈が佐薙を演じる。CMやミュージックビデオを手がけてきた柿本ケンサクが監督を務め、「長い散歩」「眉山―びざん―」の山室有紀子が脚本を担当している。

【作品情報】
恋する寄生虫
全国公開中
配給:KADOKAWA
©2021「恋する寄生虫」製作委員会

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