原英莉花が2021年初勝利へ首位発進 師匠のジャンボ邸訪問でキッカケつかむ

原英莉花(東スポWeb)

国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディス」初日(18日、愛媛・エリエールGC松山=パー71)、今年未勝利の原英莉花(22=日本通運)が7バーディー、ノーボギーの64で回り、7アンダーで首位スタートを切った。

ショットでチャンスをつくりながらも、5番パー4で8メートルを沈めるなどパットもかみ合った。「64は自己ベスト。今日は比較的ショットがよくバーディーチャンスにつけられ、たくさんバーディーが取れてボギーフリーでラウンドできてよかった」。昨年は国内メジャーで2勝を挙げたが、今年は未勝利が続くだけに「1年に1回は優勝したい気持ちが強いので、あと2戦で絶対優勝したい」と力を込めた。

好スコアの裏に師匠である尾崎将司のアドバイスがあった。16日朝の便でコース入りする予定を同日午後の便にずらしてジャンボ邸をアポなし訪問。原は「『ダボ打ちすぎだろ』と、ちょっとおしかりをいただきました」と苦笑いで振り返る。スイングチェックでは「振り切りが悪い」と言われて気づかされた。「腰を悪くしてトップまでをずっと意識していたけど、インパクトの後からを言われて、すっきりしたので、思い切りよくプレーできているのがよかったと思う」

さらに東京五輪金メダルのネリー・コルダ(米国)のパッティングを参考したこともプラスに働いた。「ネリー・コルダ選手のパッティングを見て、自分の重心が右に寄っているなと思ったので、少し左足重心にしたことがキッカケですごくいいストロークができるようになった。球の転がりが少しはねていたのが、順回転になってラインもつくりやすくなった」。初日につかんだ最高の流れを今年初勝利につなげることができるか。

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