新和メッキ工業チタン製雑貨ブランド 商品第1弾魚形の定規 売り上げ2日間で145万円超

 新和メッキ工業(上越市土橋)は17日、チタン製雑貨ブランド「iroiro(イロイロ)」の商品販売を始めた。第1弾は魚の形をしたチタン製定規兼レターオープナー「fish」。クラウドファンディングサイトで、18日までの2日間に145万円超を売り上げた。

7色からお気に入りの1色を選べる定規兼レターオープナー「fish」

 「イロイロ」は、日本製鉄東日本製造所直江津地区(同市港町2)が製造する意匠性チタン「TranTixxii(トランティクシー)」を素材に採用。日本製鉄によると、トランティクシーを使用した消費者向け製品の開発事例は、ごく少ないという。 

 「fish」は、溶液の中でチタンに電圧をかけ、新和メッキの表面処理技術でピンクやグリーン、ブルーなど7色の色をつけたもの。長さ17・7センチ、厚さ0・6ミリ。重量は約10グラム。手帳に収まるサイズ感や贈答品としてのニーズから、同社が当初想定していた注文量の9倍の注文が寄せられている。今後は量産を急ぐ他、テント用ペグ、弁当箱といった第2弾、3弾の商品開発を進める。

 新和メッキは4月から、長岡市のデザイナーとコンセプトや商品ラインアップを決め、試作を重ねてきた。瀧見直晃社長は「上越市で製造されるハイエンドチタンを素材に、多くの人の手に届く製品を作りたい」と話す。

 「fish」は全色1本1650円(税込み)。購入はクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で。

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