上越産もち麦使いパン開発 味と健康機能両立 ソフィー

 上越市南城町1の「おいしいパンの店ソフィー」は、原料に上越産もち麦を使ったパンや菓子を販売している。「全て上越産」原料の、おいしさと健康機能性を両立させた製品は評判を呼んでいる。

 使用するもち麦は「はねうまもち」。農研機構中央農業研究センター北陸研究拠点(同市稲田1)が研究開発した、もち性大麦の新品種だ。生活習慣病予防などに効果があるとされる水溶性食物繊維「大麦β(ベータ)―グルカン」を多く含み、もちもち感と食味の良さが特徴。

 地産地消のパン作りにこだわる同店は昨秋、北陸研究拠点から、同品種を使ったパンを作ってもらえないかと打診を受けた。もち麦のパンは珍しく、また材料は地元の久保田農場(上五貫野)が栽培したもち麦であることから、新商品開発を引き受けた。

 約4カ月間試作を重ね、膨らみにくいなどの課題を克服し9月から店頭に並べる。近頃はもち麦パンを目当てに来店する客もいるという。

 商品は食パン、くるみあんぱん、クッキーなど全5品(160~500円、税込み)。それぞれ10~30%の大麦が配合されている。中でも「もち麦グラハムブレッド」(1本500円)は全粒粉大麦を20%使用。もちもちした食感と、麦のうまみが味わえる。同店代表取締役の山﨑美矢子さんは「まずはトーストで、素材の味をシンプルに楽しむのがお勧め。またきんぴらなど和風食材とも合う」とアピールした。

上越産「はねうまもち」を使用したもち麦製品。上から時計回りにグラハムブレッド(写真はハーフ)、コーンパン、くるみあんぱん、チョコチップクッキー

 日、月曜定休。午前8時~午後5時。問い合わせは同店(電025・526・6366)へ。

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