韓国紙「日本の記者会見拒否、独島訪問は表面的理由」「岸田政権のジェスチャー...韓国との協議には応じた」

韓国の警察庁長官が独島(竹島)を訪問したことを理由に、日本が日米韓外務次官会議の共同記者会見をボイコットしたとされるなか、韓国紙では、「日本が韓国への不満を表出する部隊としてこれを利用した」など様々な見方が出ている。

参考記事:韓国大統領府関係者「日米韓記者会見への日本の不参加は極めて異例」「独島は国際法的に韓国の領土」

左派系紙のハンギョレ新聞は18日、この問題について「日本が独島問題まで口実にし、韓日関係と北東アジアの安定に暗雲を覆わせることは非常に危険な行動だ」とし、「韓国の対話シグナルに応じるどころか独島問題まで交渉テーブルに引き上げて亀裂を大きくする歩みを日本政府は控えてほしい」「韓日葛藤が歴史問題を越えて全方位に拡散し、元に戻せない状況になるのは、韓日すべての未来に大きな損失となるだろう」と論じている。

中立系紙の韓国日報は19日、この問題について「日本が韓国警察庁長の独島訪問を理由に会見を拒否したのが表面的理由だが、外交筋の間ででは《日韓の間に累積した葛藤がワシントンで爆発したもの》という評価が出ている」とし、「韓米日三角安保協力に亀裂を出すほど韓日関係が深刻になったという意味だ」「日本は得心してワシントンを韓国に不満を表出する舞台にしたものと見られる」と報じた。

また、韓国の元高位外交関係者(匿名)のコメントを引用し、「《独島領有権》は韓日両国間の議題だ。韓国の高位公職者の独島訪問に対し揚げ足を取りたかったのなら、両者協議でいくらでもできたはずであり、協議自体を拒否する方法もあった」「(日本の)森次官は、共同会見は避けつつも協議後のチェ次官との別途協議には応じた」ことなどを挙げ、「岸田文夫新内閣としては韓国に強硬対応するジェスチャーを対内外に見せる必要があったのだろう」と伝えた。

保守系紙の朝鮮日報は18日、日本の記者会見ボイコットの背景について、外交部高位当局者(匿名)のコメントを引用し、「日本側では、もしも記者会見場に日外務省次官が現れれば、日本の記者たちが警察庁長の独島訪問について質問をして、私たち(韓国側)はこれに対して反論をするしかなく、韓米日記者会見自体が完全に色を失うことになるという懸念があった」ことを伝えている。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「日本がなんか神経戦を仕掛けてきてるようだな。我が国の領土なのに意味が分からん」

「日本の政治家が対馬に行っても我々は何も言わないけどな」

「独島の激励式に何年かぶりに警察庁長官が行っただけで大騒ぎだな。こんなことなら毎月行くようにしろ…」

「日本がボイコットしたことは我々の外交勝利と見るべきだ。逆にこれで怒ったら日本の手を上げることになる」

「日本は一度も我々の平和と統一を手伝ったことがない」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:米高校教科書「独島は韓国人が甚だしい民族主義で領有権主張」 他にも「日本海」「満州属国」

参考記事:日本の抗議受けた韓国警察庁「長官の独島訪問に外交的意味はない…僻地の職員たち励ます目的」

参考記事:英国記者が韓国で財布を落としたら、全く異なる外見で返され「…ここは韓国だから」

© 合同会社WTS研究所