米スポーツ専門局ESPN(電子版)は18日(日本時間19日)にエンゼルスの大谷翔平投手(27)がMVPを満票で受賞したことで、米国内のスポーツギャンブル業者が7桁(1億円単位)の損失に直面することになると伝えた。
米メディアが相次いで大谷のMVP受賞が「当確」と報じたのはレギュラーシーズン途中だった。ネバダ州に住むある人物は3月19日、ウィリアムヒル社のスポーツブックで、当時はオッズが30倍だった大谷のMVPに3万ドル(約342万円)を賭けたため、90万ドル(約1億300万円)の損失が生じることになるというのだ。同社のアシスタント・ディレクター、アダム・プレン氏はESPNに対し、「この種のマーケットにおいては、史上最大の損失になると思います」と語っている。
今季のMVP獲得オッズがオープンになったのは2月。その時点で大谷は60倍だったというが、他の賭けサイトなどでも倍率は日に日に下がり、8月にはBetMGM社のオッズは「-5000」となった。100ドル(約1万1420円)を得るためには5000ドル(約57万1000円)を賭ける必要があるということで、日本的にいえば1・02倍だ。同サイトによると、このオッズに20万4149ドル(約2331万円)を賭けたある人物は4083ドル(約46万6300円)を手にする見込みだという。
来年2月、全米のブックメーカーは大谷のMVPオッズを何倍(何対1)でスタートさせるのか。