全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票によるア・リーグMVPが18日(日本時間19日)に発表され、エンゼルスの大谷翔平(27)が満票で選出された。日本選手では2001年のマリナーズのイチロー外野手以来、2人目の快挙となった。
大谷の快挙は経済面にも好影響をもたらしそうだ。
さまざまな経済効果の研究・分析で知られる宮本勝浩・関西大学名誉教授の試算によると、今後1年間で約251億9247万円の経済効果が見込まれるという。
経済効果には、直接的消費の「直接効果」と間接的消費の「一次波及効果」と「二次波及効果」の合計が含まれる。
直接効果とは、ファンが球場に行ってユニフォームを買うなどの行動によるもので、一次波及効果はユニフォーム製造工場の売り上げが増加することなどを指す。これらの結果、関連する企業や店舗経営者、従業員の所得、収入が増え、消費にお金が費やされたものが二次波及効果だ。
宮本教授は米国内の経済効果を約174億1647万円(直接効果と一次波及効果が約132億2362万円、二次波及効果が約41億9285万円)、日本国内の経済効果を約77億7600万円(同約59億400万円、同約18億7200万円)と試算した。
宮本教授は「一人のスポーツ選手がもたらす経済効果としては空前絶後の金額であると言える。大谷選手のような素晴らしい選手と私たちは同時代に生まれて、世界における彼の活躍を自分たちの目で見ることができるのはなんと幸せなことであろうか!」と称賛の言葉を送っている。