メッツがエプラーGMとの4年契約を正式発表 前エンゼルスGM

フロントオフィスの新たなリーダーを探していたメッツが求めていた条件は、スカウティングの洞察力を持っていること、アナリティクス(分析)への理解を持っていること、そして何より、ニューヨークというビッグマーケットの雰囲気に精通していることだった。多くの候補者にGM就任を拒否されるなか、メッツが最終的に選んだのは前エンゼルスGMのビリー・エプラー。日本時間11月19日、メッツはエプラーが4年契約で球団史上16人目のGMに就任することを正式に発表した。

現在46歳のエプラーは、2015~20年にエンゼルスGMを務める前、2004~15年にヤンキースのフロントオフィスに在籍しており、メッツが求めた条件を完全に満たす人物だった。9月にウィリアム・モリス・エンデバーという比較的新しい事務所に加わったことが報じられたばかりだったが、それからわずか2ヶ月、代理人としての業務を本格的にスタートする前に、エプラーはメジャー球団のフロントオフィスに復帰することになった。

メッツのスティーブ・コーエン・オーナーは「ビリーはメッツを前進させるための選手やフロントオフィスの人材を集められるだけの経験や人格、球界からの尊敬を持っている。ビッグマーケットの2チームで活躍したリーダーであり、私の目標である持続的な成功へとチームを導いてくれるだろう」とエプラーの加入を歓迎。その手腕に期待を寄せた。

エプラーは「一生に1度の機会を与えてくれたスティーブとサンディ(・アルダーソン球団社長)に感謝している。我々にはやるべきことがたくさんある。常勝チームを作るという目標に向けて、計画的に取り組んでいきたい」とコメント。エンゼルス時代はアート・モレノ・オーナーの現場介入に悩まされることも多かったが、オーナーの発言力が強いのはメッツも同じである。エプラーにどのくらいの権限が与えられるのかは未知数だが、エプラーがエンゼルス時代の経験を生かし、どのようにコーエンをコントロールしていくか注目される。

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