【西原】沖縄県西原町幸地のまぐろ専門店「なかそね鮮魚店」が今年で40周年を迎えた。地域に愛される老舗を2代目として切り盛りするのは仲宗根大悟さん(35)だ。大悟さんは10月に妻の千秋さん(35)と結婚し、夫婦と母の和子さんの3人で店先に立つ。
先代であり大悟さんの父親でもある正次さんが昨年他界し、店の代表を引き継いだ大悟さん。真面目で頑固、昭和堅気の職人気質だった父の口癖は「仕事は休むな」。今になってさらに、父が感じてきた仕事の喜びを知りつつある。
千秋さんは当初「マグロ一筋でやってるお店って、どんなお店なんだろう」と想像すらつかなかったというが、今では店内業務に加えて、お店の情報をインスタグラムでおしゃれに発信するなど新風を吹かせている。
2人の丁寧な仕事ぶりはたくさんの常連客から評価されている。この日、宜野湾市から訪れた金城直子さん(51)はこの2年間、刺し身を買うときはこの店だと決めている。「紹介で通っている。刺身の日持ちが良い」と話し、家族全員が好きだというみそ和えを買った。
同店のインスタグラムは(@nakasone_maguro)。
(長濱良起通信員)