C大阪・大久保嘉人が現役引退を発表 J1最多の191得点、2大会連続でW杯出場

引退を発表した大久保嘉人

C大阪が19日、元日本代表FW大久保嘉人(39)が今季限りで現役を引退すると発表した。

大久保はクラブを通じて「今シーズンをもちまして引退することを決断しました。20年間という長い期間、プロサッカー選手として走り続けられたのは、日本サッカー界、そして所属させてもらったクラブの関係者、ファン・サポーターの皆さまのおかげです。本当に感謝しかありません」と引退の報告とともに感謝の言葉を述べた。

「この20年間、苦しいことも楽しいことも嬉しいこともいっぱいありましたが、苦しいことが一番多かったかもしれません。しかしそれが自分を強くしてくれたと思っています。そして、大久保嘉人のプレースタイルが、いろいろなチームの選手、ファン・サポーターの皆さまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています」と時には波紋も呼んだ自身の強烈なキャラクターも振り返った。

そして今後に向けて「これからの人生のほうが長く険しいものになると思いますが、このサッカー人生で学ばせていただいたことを生かして、また一から色々なことを学び、頑張っていきたいと思います。本当に20年間ありがとうございました」と第二の人生の始まりに意欲を見せた。

大久保は2001年にC大阪に入団し、スペイン1部マジョルカやドイツ1部ボルフスブルクなど海外でもプレー。川崎時代には3年連続でJ1得点王に輝くなどゴールを量産した。

J1通算最多得点記録となる191得点を記録しており、日本代表としても2010年、14年と2大会連続でW杯に出場して活躍。日本屈指のレジェンドストライカーが惜しまれながらユニホームを脱ぐ。

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